及川りんご園・ミズサキノート・家具工房

Oikawa Apple Farm
in Esashi Oshu Iwate / JAPAN





Cafe / Mizusaki Note 裏の畑より




及川りんご園・園主 及川健児
ミズサキノート・店主 及川由希子


【 私達のこと 】

及川りんご園は及川福雄がはじめてから50年続くりんご園です。
2015年に新規就農者として息子の健児が受け継ぎました。


もう少し前のことからお話しますね。

仙台で家具工房とグラフィックデザイン事務所をしていました。
(今はグラフィックの外注のお仕事は辞めてます。)

健児はグラフィック&家具工房を建てるのが夢だったので、
お金を貯めるため、グラフィックの仕事を一生懸命やってました。
仕事も順調だったので、仙台近郊で場所を探していた矢先、
江刺の健児父からヘルプの電話が。

1年悩みました。
いっぱい話し合いました。そして出した結論。
「やりたいようにやってみよう。ダメだったら仙台へ帰ろう」
2006年江刺へ移住しました。

そして引っ越してきてから数年間、
自宅兼住居と家具工房が建つまで
ドラマみたいな災難が続くわけですが…
詳しいことは本人から直接聞いてください。苦笑。
長くなります。(もはや、ここまでも長い)






店を開業するまでの間も
農作業は手伝ってはきたのですが、
デザインと家具の仕事しかしてこなかった健児にとって
農作業の全てを引き継ぐには相当の覚悟が必要でした。

ところが、6年程前、父が倒れました。
なんとかしなければ。
よく見ると畑の管理もあまりちゃんとできてない様子。
(それまで経営も圃場管理も父一人でやってました)
今後のこと姉弟で話し合い、決めていきました。

盛岡に住む姉も一緒に手伝ってくれることになり、
(りんごの試験場に長く勤めていた経験があり、農作業が大好きなのです)
心強い味方をつけ、なんとかやっていくことに。

今現在は父も母も元気にやってます。





サンふじの受粉作業

引き継いだ当時、まず始めたことは畑の整備。
父の老化とともに畑も老化しており、
元気がなくなってきてました。
土壌改良したり、新しい苗を植えたり、
とにかく畑の環境を整え直すことから始めました。





↑摘果作業。
花が咲いたあと、6個のうち中心についた実だけ残して他はとる。

↓葉摘み、玉回しなどをして、
ようやく収穫!



見た目の美しい畑は働きやすく
景観も素晴らしいものになります。
それでも台風などでりんごが落とされる年もあり
毎年心配はつきません。





サンふじの収穫はけっこう寒い時期。
最近の温暖化でなかなか空気が冷え込まない時もあるので
しっかり蜜が入り美味しく完熟するまで待ちます。
(写真は過去のもの)




最近は農作物の盗難も増えてるそうで悲しいです。
私達も収穫シーズンは警戒しながら作業していますが
カメラやライトの設置などで防犯にもつとめてます。
シーズンになると警察も巡回してくれるので
地域一帯で作物を守っています。

今年も美味しく実りますように。
どうぞ楽しみにお待ちくださいね。






【 江刺の環境 】

場所は奥州市江刺というところになります。
仙台と盛岡の真ん中くらい。
岩手県南地区と呼ばれてるところです。

あまり知られてませんが岩手の全域でりんごが栽培されています。
とくに江刺のりんごが美味しいと評価されているのは
昼夜の寒暖差、夏と冬の寒暖差、北上山地の土壌など
りんご栽培に適した土地に恵まれてることだけでなく、
「わい化栽培」と呼ばれる独自技術と工夫によるもの。
情報を共有しながら、普及センターとりんご農家みんなで
技術向上に励んでいます。



mizusakinote


【 カフェのこと 】

2020年でカフェオープン10周年、そして結婚20周年を迎えました。
当初は飲食店営業のみでしたが
健児と私の弟が改装してくれて
2019年の5月、菓子製造業をいただくことができました。




今はさらに、感染症予防のためシールドを設置してます。
めっちゃ笑顔。嬉しかったんだもの!



お客様にはりんご農家のカフェとして認知され。。。
ケーキも、シフォンケーキをちょっと作るつもりが
今では季節折々のケーキを作って楽しんでいただいてます。





できるだけ自園のりんごや梨、地域の作物を中心に
地産地消中心の食材で作ってます。


りんご農家ならではのお菓子やジャムをお作りし、
素材の美味しさをお届けできたらと思ってます。





ついつい、いろんな品種、いろんなフレーバーで作ってしまう
オリジナルりんごジャム。
ラベルは私が作ってます。
たくさんできたら通販でもアップしますね。



りんご加工品(ジャムやジュース)も
いろいろ作ってます。
夏は一旦品薄になりますが
お土産やプレゼントにとても喜んでいただいてます。

おかげさまでコロナ禍もりんご園、カフェともに
たくさんのお客様に支えられました。
本当にありがとうございます。

2024年2月22日
念願だったカフェ厨房を大規模に増改築をして
リニューアルオープンしました。
厨房、キッチン、ギャラリースペースは
スタッフの働き安さを第一にしましたが、
空間が広々となったので
お客様にも大変喜んでいただいております。
(これまでが狭すぎたのですけど)

一人ではじめたカフェも今はスタッフが増えました。
りんご園も毎年しんどい気候ですが
スタッフもがんばって栽培しています。

この仕事、暮らし、環境は当たり前ではありません。
誰もが簡単にできることでもないかと思います。
働き方、栽培方法、販売方法。
こうしたい、こうなりたい、という思いを形にしてきました。
農家として。作り手(デザイナー)として。消費者として。経営者として。
どうありたいか、どうすべきかを見つめながら
これからも私達らしい選択をしていくつもりです。

季節や日々のくらしに潤いをお届けできる
そんな場所にしていきたいと思っています。






【 家具工房(お休み中) 】

健児のつくる家具は木工家具です。
長野県の伊那の木工学校で学びました。
ゼロから設計デザインし、制作・納品しています。





今はりんご農家の仕事が8割になり、時間のとれる時に制作しているため
どうしても納品までお時間いただいてますが、
愛着のある家具が欲しい方に喜んでいただいております。

樹種、サイズ、何をどう制作するのかで価格はかわります。
まずはご相談くださいませ。

<2024年6月現在 家具の受注はお休みしています。>





ダルマチェア

息子が誕生したこともあり、
小さいころから木の温もりに親しんでほしくて
家具職人として最初に作ったのが子供椅子のダルマチェアです。
こつこつ制作しつづけて17年になります。
いまも作り続けているので
ご出産のお祝いやお誕生日プレゼントに喜んでいただいてます。

25,000円+税+送料
(2020.9.8現在)





https://mizusaki.shop-pro.jp/